何故? version2



幾度も、幾度も、携帯電話が鳴動する。着信を報せて寄越す。
繰り返す電話もメールも、その大半は君からで。
僕は訳も無く罪悪感に苛まれる。

気付かないフリをしていた。
連絡を寄越すのは、いつも君からで。僕は君の誘いを待ってるだけ。
別に何か理由があった訳じゃない。
日々の忙しさに追われ、君が後回しになっていた。
君なら分かってくれるだろうと、勝手に思い込んでいた。

だから、君から連絡が途絶えた時も、心配はしなかった。
僕はただ待っていた。君が再び連絡を寄越すのを。
そして思った通り、君からの電話。
けれど今回は、いつもと内容が違っていた。


貴方にとって、私って何?
私に会えなくても。私の声が聞けなくても。連絡が取れなくても。
貴方はそれで、平気なの?


最初は穏やかに。やがて徐々に語調が荒くなって。
けれど、君の言葉は余りにも哀しげで。反論も釈明も出来ず、僕は黙り込む。
何も答えない僕を、どう思ったのか。
一方的に、君は僕に別れを告げた。

あれから、どれ位の時が過ぎたのか。
君は今、何をしているのだろう?
君の傍には、誰が居るのだろう?
今更の様に思い知らされる。
自分が君を、どれ程必要としていたのか。

離れて一層、募る想い。
過去を引き摺って。割り切れない想いに戸惑って。
遣り切れなさに唇を噛む。

何が間違っていたのだろう?
何処でボタンを掛け違えたのだろう?

あんなに、好きだったのに…。

 

―― Das Ende. ――



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