約束



 あの時、君と二人で見上げた星空は。あんなに綺麗に輝いていたのに。今、僕一人だけで見るこの空は。何故これ程に暗いんだろう…?

 あの日、僕は君と約束した。来年もう一度、必ず二人で此処に星を見に来ようねって。
 だけど、君はもう此処には来れないから。僕は一人で天を仰ぎ、惚けた様に虚空を見据えている。君との約束を果たす為。ただそれだけの理由で、僕は此処にいるんだ。
 あの時と同様に、宙一杯の星々が輝いている。それなのに、今の僕にはひどく暗く映る。星の光は、僕にもちゃんと届いているのに…。
 それでも尚、僕は天を仰ぐ。君との約束だから。少しでも君を近くに感じたくて。僕は此処にいる。
 だけど、君は?君は今、何を見ているのだろう?

 願わくは、君の上にも星々が輝いているように。この穏やかな静けさに抱かれて、君の魂が安らかに眠れるように。
 心から、そう祈っている。

 

―― Das Ende. ――



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