真っ白な雲の上で、今日もまた一つ、天使の卵が生まれます。虹色の殻の中で眠りながら、天使は誕生の時を待っているのです。
卵には殻と同じ虹色の翼があります。そしてフワフワと雲の上を漂いながら、天使の眠りを護っているのです。
地上に子供が一人生まれると、雲の上でも天使が一人、卵から孵ります。同じ時に誕生したその子をずっと、天使は見守り続けるのです。
正しい道を踏み外さない様に。優しい心を持ち続けられる様に。大切な物を見失わない様に。
天使にいつも護られて、子供はやがて大人になります。そしていつか、愛する人と巡り合って。二人の間に新たな生命が芽生えたら。
雲の上でまた一つ、天使の卵が生まれます。虹色の殻に包まれて、天使は誕生の時を待ちます。そして翼ある卵は天空を漂いながら、天使の眠りを護るのです。
愛する二人が結ばれると、真っ白な雲の上でまた一つ、天使の卵が生まれます。やがて誕生する子供を、護り育んでいく為に。その子供がいつかまた、愛する人と巡り合える様に。
翼ある虹色の卵に抱かれて、雲の上を漂いながら。眠れる天使は、来るべき時を待ち続けているのです。
地上に人がある限り。人が愛を忘れぬ限り。